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コラム

合名会社って知っていますか?

2018年4月18日法人化

    合名会社とは、無限責任社員から構成される会社のことで、法律上は持分会社の一つです。 無限責任、というのは、会社が負債や賠償責任を負った場合、出資額に関わらず、 会社の財産だけでなく個人の財産までもを投入して返済しなければならないという意味です。 有限責任という言葉もありますが、こちらは出資額の範囲内で責任を負います。 個人事業主の場合、無限責任であり個人事業主が集まって会社を作っているような感じです。 また、ここでいう社員は会社の従業員とは違います。 出資をし、法人の方向性を決める議決権を持つ人のことです。 ですから、合名会社に入社したからといって、この無限責任を負うというわけではありませんのでご注意ください。

合名会社のメリット・デメリット

合名会社のメリット

合同会社や合資会社と同様に、株式会社と比較して安く設立できます。 株式会社を設立する場合、設立の手続きを全て自力でやると約24万円かかりますが、合名会社の場合約10万円で設立できます。 また、設立の手続きも株式会社と比較して簡易になっています。 そして、株式会社や合同会社に出資する際には現金あるいは現物の出資に限定されているのと比べ、 合名会社の場合は労働力を出資する労務出資が認められています。 さらに、株式会社と違って出資者と経営者(実際に業務や意思決定を行う人)が同じですから、 出資した自らの意志を経営に反映させることができます。 株式を誰かに多く保有され、経営の主導権を握られるというようなことがありません。 無限責任社員が一名いれば合名会社を設立できるため、少人数での起業にも向いています。 現在のところ決算公告の義務はなく(決算自体はしなければなりません)、社内のルールを定款で決める定款自治の幅も広い、というメリットもあります。 実際には、家族や親族、知人で会社を経営するような場合に合名会社の形がとられることが多いようです。

合名会社のデメリット

合名会社のデメリットは、何よりも無限責任である、という点です。 返済や賠償責任が生じた場合、会社の財産だけでなく、私財を投げうっても返済しなければなりませんので、あなたの人生に影響を及ぼしてしまいます。 法人化のメリットのひとつでもある有限責任でないのはデメリットです。 平成18年の会社法改正により、社員全員が出資額の範囲内で責任を負う有限責任社員で構成される合同会社ができ、合名会社の設立は少なくなってきています。

それぞれの法人の特徴を理解

起業で法人化を検討する際に、合名会社を選ぶことは少ないかもしれませんが、 それぞれの法人の特徴を理解しておくことは大切ですので、頭に入れておきましょう。
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