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起業家物語

起業家No.003 行政書士

羽生 雄二郎 様

Q.主な事業内容を教えてください 
A.行政書士業務の許認可業務というもので、例えば建設業だとか不動産業者をやる場合は国に免許を申請しなければならないのですが、その免許申請の業務です。あとは日本にお住いの外国人の方の在留資格を取ることや、最近では相続業務の仕事もさせていただいております。   
Q.起業される前はどのようなお仕事をされていたのですか 
A.派遣社員で人材募集の仕事をしていました。登録型の派遣だったので、登録者を集めるという仕事で、説明会開き、来てくれた方々の働きはじめるための書類作成などのお手伝いをしていました。   
Q.人材募集の仕事からなぜ起業しようと思い立ったのですか 
A.私実は大学も工学部で理系なのですが、体調を壊して一時期ちょっと働けない時期がありました。その時に暇な時間ができたので、Vシネマ(ビデオ専用映画)を観る機会がありました。そこから法律という仕事に興味を持つようになり、勉強しはじめ、資格に合格して今に至ります。   
Q.前に理工学部だったといいうことで理系のことで起業しようとは思わなかったのですか 
A.実は正直、学生時代から理系が向いていないなと気が付いていました。当時は就職氷河期と呼ばれている時代で、就職するのがなかなか難しく、そのままフリーターになりました。なので、理工系の仕事は全く考えてなかったです。   
Q.サラリーマンの安定していた生活からなぜリスクの高い起業にふみきれたのですか 
A.安定性というのは大きい企業には言えるかもしれませんが、それ以外は何が起こるかわからない時代なので、サラリーマンにも同じくリスクがあるイメージがあります。私は会社員勤めよりは自分のペースで働きたいと思ったので起業しました。   
Q.起業前に苦労されたことは何ですか 
A.行政書士試験に受かるまでは、受かることしか考えてなかったです。正直、起業のことなど何も考えてなかったです。ただ、受かった年に予備校の先生に、今のうちからマーケティングなどを勉強しておいた方がいいよと言われて勉強し始めました。受かった後に起業も視野に入れ始め、まずは仲間を作ろうと思い、1年間起業スクールに通いました。起業する仲間たちから、起業はどういうものか学びました。周りの仲間たちが勢いで企業していく中、私は逆にその様子をみて慎重に起業の準備をしていきました。起業するにあたって「イメージ」と「現実」とでは全然違うことを知りました。法律系の仕事ですと、その業界内にいないと入ってこない情報も沢山あります。私の家系は皆サラリーマンで起業家がおらず相談できる人がいなかったので、このような情報集めにも苦労しました。   
Q.起業後に苦労したことは何ですか 
A.やはりネットワークづくりです。法人会、同窓会にとりあえず足を運んで信用してもらうことから始めました。信頼関係を築くためには飲みに行くことも重要で、この面での投資も必要だと感じました。   
Q.起業してから何かターニングポイントはありましたか 
A.周りに顔を覚えてもらえるようになった頃あたりがターニングポイントなのではないかなと思います。この辺りから仕事の話もまわって来るようになりました。   
Q.これから起業される方に一言お願いします 
A.ご自身の環境と、過去どういった経験をなさっているかまず振り返ってみるのがいいと思います。よく行政書士で起業される方々を見ていると、ゼロからのスタートだといって、過去を全部捨ててしまう方々がいます。でもそれは実は逆で、しっかり過去の経験を活かせるような仕事をやられることが一番かなと思います。 
<編集後記>
受け答えがとても紳士的な方だなという印象が強くご自身の仕事の話だけでなく学生時代の話まで赤裸々に話してくださりました。元々大学では理工学部だったそうです今では全く違う分野のお仕事をされている羽生さん。その理由もVシネマを観て興味を持ったからだということを聞きました。たとえ自分が今学んでいるものと全く違うベクトルのものでも、興味とやる気がさえあれば、はじめるのが遅いということはありません起業をするにあたって自身の過去を振り返って見ると良いというアドバイス通り私自身も自分の今までしてきたことを振り返ってみようと思いました。インタビューにお答えいただきありがとうございました。  担当:王 馨之
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