起業家の名刺は奥が深いんです
2018年5月1日基礎知識
どのような名刺をつくるか、
起業前だとあまり考えたことはないかもしれません。
起業した後だと、交流会などで名刺を交換する機会が結構あります。
名刺の利用目的を考える
名刺は基本的には今後の連絡先交換用に使われます。
基本的には、社名や住所・電話番号・メールアドレス等の連絡先を載せればOKですが、起業家や小規模の事業主はせっかくの機会ですので、自分のビジネスや人柄もアピールもしたいところです。
そこで名刺の役割を考えたとき、最初に意識することは、名刺を受取った人にどういう行動をとってほしいのかを意識して作ることだと考えます。
電話をしてほしければ電話番号を大きく、ホームページ見てほしければ検索ワードを伝える。
お店に来てほしければ招待券や無料相談券をつけるなど、みなさんのビジネスにつながる行動をわかりやすく伝えることが第一歩と考えます。
どういうときに連絡してほしいのか
つまりどういう時に役に立てるのかを一言で伝えるということです。
キャッチコピーや肩書きと言ったところが、その役割を果たします。
私自身の会社員時代は定型化されていましたので、自分の名刺について悩んだことがありませんでした。
会社ですので、定型化されず、ひとりひとり違う形だと問題ですもんね。
起業・独立してから、人の名刺を作るのは今まで印刷会社としていっぱいやってきましたが、自分の名刺を作るのは初めてでしたので試行錯誤しました。
今まで大体700枚くらい作ったのですが、今でも毎回内容を変えています。
もちろん場所によって出す名刺も使い分けたりしています。
今でも細かいところでは試行錯誤は続いているのですが、現時点でこれだけはという基本的なポイントを私の失敗例を含め、まずはお伝えしたいと思います。
最初に作ったのは、ごくごく普通のシンプルな名刺
行政書士として、最初は登録式と言う公式行事があり、そこでいろんな方と挨拶すると思い、シンプルに作りました。
これは同業の行政書士の先生にお渡しするには役割的にはぴったりで、満足していました。
事業理念を載せてみた
次に、起業した以上やっぱり私の個性が出る名刺を作ろうとして、裏面に事業理念を書いたものを作りました。
理念・想いが大切だということを全面に出しました。
これは賛否両論でした。
起業直後、昔からお付き合いのある方には好評でした。
しかし、初めての人にいきなりそういうものを見せるのは、引く人もいるよと言う声もありました。
結局私はその1回だけで理念を載せるのをやめました。
理由は、基本的に名刺は初めて会った人に渡すものだから、それを見ながら会話が膨らむものがいいかと思いました。
「事業理念は、すばらしいですね。」以上、みたいな感じの会話になることが多かったです。
写真や趣味
いろんな人と連発で会っていれば、後々、その人の顔が思い出せなくなるときがあり、自分の写真入りを使っています。
写真も大きく使うとインパクトが出ます。
キャッチコピーを入れる
あなたが何をしている人で、あなたと付き合えばどういうメリットがあるのかを一発で伝えることができれば、印象にも残ります。
裏面にどういう業務をしているかや自己紹介を入れる
仕事面とプライベート面を両方入れて会話が膨らむようにします。
共通の趣味や出身地などが最初の話題として入りやすくなります。
まだあまり人脈を築けていない起業家の場合、会話の糸口をつかむことが出来ます。
名刺で印象を残す
細かいことにはこだわらず、最初にこのようなことだけでも意識すると、だいぶイメージは変わると思います。
名刺交換をするというファーストインプレッションで、どのような印象を残せるかが
今後の事業機会に繋がってくる可能性は十分にあり得ます。
そして、作ったらいろんな人に聞いてみるといいかもしれませんね。
自分とは違った視点でアドバイスもらえると思います。
様々な試行錯誤を繰り返し、自分らしい名刺を目指してください。