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起業家物語

起業家No.004 結婚カウンセラー

さとう もとみ 様

Q.まずは主な事業内容を教えてください 
A.結婚相談所を運営しています。結婚相談所には、よく新聞広告などで見る大手さんと他に連盟型と呼ばれるものがあります。連盟型には私のような個人の事業主もいますし、ある程度名が知れている法人などが加盟していて、うちの会員さまと他の相談所の会員さまとでお見合いを組んで、その後のお付き合いなど相談に乗りながらご成婚までサポートしていきます。 
 
Q.他の所の会員さまとも会う機会がある、ということですか 
A.そうですね。連盟に入っている会員さまを合わせると10万人ほどいるので全国的なエリアで色々な人たちとお見合いを組めます。そのため地域だけでなくご職業、年齢まで幅広く様々なタイプの方にも出会いがあります。   
Q.以前のご職業は何をされていたのですか 
A.結婚してからは役所で非常勤の仕事をしていました。元々は社会福祉士の資格を取り相談業務の仕事を主にしていました。社会福祉士は、ソーシャルで福祉系の相談業務をするような職種で、例えば病院や役所での女性問題や介護問題に関する福祉の相談に乗るような資格です。   
Q.社会福祉士のお仕事からなぜ起業しようと思い立ったのですか 
A.元々相談業務が好きだったということもあったのですが、私は結婚してからすごく幸せになったというかより自由になれて、結婚っていいものだなと思ったのがきっかけです。もちろん今は多様性の時代なので結婚はしてもしなくても自由だとは思うのですが、私自身30歳で結婚したのですが、それまで中々結婚できなくて結構苦労した経験があったり、周りの友人も結婚できなくて悩んでいたりしていたので本当に結婚したいと思っている人たちをサポートしたいなと思いはじめたのがきっかけですね。 
 
Q.本当に結婚したいと思っている人たちをサポートしたい、と思い立ってからすぐ起業なさったのですか
A.実は私、結婚相談所というシステムを全然知りませんでした。なんとなく自分でクリスマスパーティーを開催したり、料理合コンをしてみたりしていたので、起業とは関係なく、どちらかというと趣味程度でした。そうしたらある時、その料理合コンに来てくれていた女性から「私結婚相談所に入りました」という話を聞いて結婚相談所というものを知り、すごく興味を持ちはじめました。彼女がすぐに代表の方につないでくださって、その代表の方から色々教わりました。本当にその方が親切で、色々なシステムを教えてくださって、それから起業しました。   
Q.新しいお仕事を始める準備は大変でしたか 
A.そうですよね。私の場合は大変ラッキーなことに料理合コンに来てくれていた人たちが、そのまま会員さんとして入会してくださりました。起業当初はやはり皆さん集客が大変だとは思うのですが、以前の繋がりや地域の繋がりがあったりしたので会員さんが少しずつですが増えていきました。当時の仕事が非常勤だったのと、会員さんの相談も大体夜だったので最初のうちは両方掛け持ちしていました。2年ぐらいすると会員さんも増えて来て、また結婚相談所の収入の方が上回ってきたこともあり、非常勤をやめてこちらに専念しはじめました。 
 
Q.起業してから2年目の会員さんはどのくらいいらっしゃいましたか 
A.はっきりとは覚えていないのですが、大体10から20人程だったかと思います。   
Q.この当時にはもう既に元の仕事の収入を上回まわっていた、ということですね 
A.結婚相談所というと色々な料金システムがあるのですが、うちの場合は成功報酬型で、ご成婚が決まってからいただく報酬の方が大きいです。なので、ちゃんとご成婚まで持っていくスキルがないといけないわけです。   
Q.そういった成功例が自信にもつながりますよね 
A.そうですね。やっぱりみなさん集客集客って思いがちなのですが、やはり一人でもご成婚してもらう、成果を出すということがすごく自信にも繋がります。また、ご成婚をだすということで皆さん入ってきてくださいますので、やはり結果を出すということが大事かなと思います。   
Q.成果はすぐに出ましたか? 
A.集客では悩まなかったのですが、最初の一年ではなかなか成果が出ずに悩みました。胃が痛くなり、眠れなくなるくらい思い悩んだ後に先輩の優秀な相談所さんに話を聞きに行きました。どういう風にサポートしているのか、またどういう風にご成婚を出しているのか20人くらいに聞き歩きました。それから自分で心理学の勉強もしました。ありがたいことに2年目からは8割以上のご成婚が出せるようになり、トップクラスのご成婚が出せるようになりました。  
Q.順調に成果が出始めてからは悩みは特にないですか? 
A.結婚相談所は出会いや恋愛が関わってくるので、順調に上手くいっていたと思ったら、急に上手くいかなくなることが時々あります。でも心理学を学んだことが私にとってはとても大きくて、会員さんが悲しんでいる時は自分ももちろん悲しいのですが、気持ちの共感や受け止めはするけれども、そこで私も引きずられて悲観的になっては先がないです。なので、私は常にその先を考えて、どうすればうまくいくのかという風に常に先を考えるようにます。  
Q.やはりお客さんに引きずられ悲観的になってしまうこともあるから心理学を学ぼうと考えたのですか 
A.最初はそこまで考えていなかったのですけれども、最初この仕事を始めた時に行政から女性相談の仕事をしないかとお声をかけていただきました。結婚相談所が忙しかったのですが、そちらの仕事もやってみたく悩んだ末にある方に相談しに行きました。そこで、今後相談業務をしていくんだったら心理学の勉強をした方が力になるよと言われて、勉強を始めたのがきっかけでした。心理学を学んでから自分の悩みとの付き合い方が分かるようになってきました。やはり自分の悩みに引きずられていたら、とても人の悩みなんて解決できません。なので、まずは自分の気持ちを整えるということが、私の仕事に関わらず、個人事業の方々にとっても必要なことなのではないかなと思います。   
Q.起業してよかったなと思える時はどんな時ですか 
A.一番よかったなと思う時は会員さまがご成婚された時ですね。それがこの仕事を続けている理由でもあるのですが、結婚が決まり、お二人で並んでご挨拶しにきていただいた時は、今までの人生で得たことがないほどの感動でした。その時に、これが自分のしたいことなのだと実感しました。誰でもそうだと思うのですが、誰かの役に立てたということがすごくやりがいに繋がるのだと思います。   
Q.起業をはじめることは勢いでできるかもしれませんが、続けるということはとても難しいことだと思います。佐藤さんにとって続けられてきた秘訣とはなんでしょうか。 
A.やはりその仕事が好きであることですね。結婚相談所に関してもそうなのですが、ただ流行っているからといって始めるのでは続けられないと思います。近年結婚相談所も増えてきているのですが、最終的に残っていく相談所さんは儲かるからやっているのではなく、好きなことを一生懸命やっていてそれがうまく経営としても回っているのではないかと思います。   
Q.では最後にこれから起業される方々に何か一言お願いします 
A.人生は一度きりなので、もし迷っているのであれば是非チャレンジしていただきたいなと思います。職種にもよると思うのですが、いきなり大きくはじめるよりは、まずは第一歩でもいいのでまずはじめて、やりながら次のステップを考えていけばいいのかなと思います。やりたいことができているということは自分の人生を生きているという実感にもなります。収入が上がり、好きなことがあって独立したいという情熱があるのであれば、是非はじめてみてもらいたいと思います。    社名:オハナマリッジ浦和 http://www.ohanamarriage.com/
<編集後記>
ご自身が結婚で悩まれていた経験からはじめは趣味でやっていた料理パーティーから起業のヒントを得られたと話してくださりました。今では結婚相談所がブームになっていて沢山の会社がありますが、結局数年後には一握りしか残っていないという話しを聞いて、本当にその分野に興味があるから続けられるのだなと思いました。あたたかく優しい雰囲気の佐藤さま。本気でご成婚させたいという思いがとても伝わってくるようなインタビューでした。ご協力ありがとうございました  担当:王 馨之
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