創業にあたりビジネスモデルを考えるときの枠組みをご紹介
2018年4月6日ビジネスモデル
「創業のためにはビジネスモデルを考えてお金の流れを考えることが重要」
「斬新な商品アイディアだけでなく、起業するにはビジネスプランが重要」
起業を考えたことがある方であればこのようなことを聞いたことがあるのではないでしょうか。
起業前だけでなく、起業した後のお客さまからビジネスモデルに関するご相談を頂くこともあります。
一口に「ビジネスモデル」「ビジネスプラン」などといわれても、どういうものかよくわからないですよね。
そこで、このページでは、あなたのビジネスモデルを整理するときの考え方の枠組みをお話ししたいと思います。
ビジネスモデルってそもそも何
ビジネスモデルというのは、ひとことで言えば稼ぐ仕組みのことです。
具体的には、
・顧客との接点をどうつくるか
・接点をもった人に何をみせるか
・信頼してもらうためにはどうするか
・本命商品へどうつなげるか
・リピーター獲得にはどうするか
といった内容があります。
具体例を詳しくご紹介していきます。
1)顧客との接点をどうつくるか
顧客との接点をもつ、というのは、ウェブでもリアルでも、商品の存在を知ってもらう場をつくらなければなりません。
なぜなら、起業後に売り上げアップができない原因として、
商品自体が知られていないということが良くあるからです。
原因を解決するためには、広告・宣伝に力を入れる必要があります。
ウェブかリアルか
主にウェブ上で行うかリアルで行うか、という2つの選択肢があります。
自社×ウェブで集客する方法としては、
SEO対策(インターネットで検索したとき、1ページ目に表示されるための対策)やフェイスブックやブログなど、SNSの運用が必要でしょう。
他社×ウェブで集客する方法としては、
リスティング広告やアフィリエイトなどの方法が存在します。
ネット広告は最近広告を出す枠の方が供給過剰気味の傾向があり、
数年前に比べると広告費が安くなってきたといわれています。
きちんとマーケティングをして広告を出せば、費用対効果は悪くないと思いますよ。
また、自社×リアルで集客する方法としては、
新規の顧客訪問や異業種交流会に参加して、多くの人に知ってもらうことが手段になるでしょう。
他社×リアルで集客する方法としては、
紹介やジョイントベンチャー、広告を掲載してもらうなどの方法があります。
自社でやるか他社でやるか、ウェブでやるかリアルでやるか、方法は様々ですが、いずれにせよコストがかかります。
かといって、自社でSNSを運営すると、時間的コストがかかりますし、日々更新するのにも苦労がかるでしょう。
こういったコストも考慮に入れて、何が優先事項か考えてみてください。
2)接点をもった人に何をみせるか
次に、接点をもった人に何をみせることができるか、という点です。
商品の内容によって顧客との接点の持ち方も変わるでしょうが、まずは顧客に興味をもってもらうための場を設けなければいけません。
ホームページを閲覧してくれた、フェイスブックに友達登録してもらった、などの形で接点をもつことができた人たちに、どうあなたの商品をみせ、さらに惹きつけることができるかということです。
3)信頼してもらうためには
特に立ち上げたばかりの会社の商品の場合、
興味をもってもらえても聞いたことが無い社名だから、、、
なんていう理由で購入してもらえない可能性もあるので、信頼を獲得することは、長期的な視点でも重要です。
一つの有効な手段として興味をもったくれた人に、信頼感を与えるためには、
「お試し商品」を利用すると有効です。
試供品の配布、イベントや教室への参加が初回だけ無料であるなどの形で、実際に体験してもらうことで、信頼度が増すでしょう。
4)本命商品を買ってもらうには
そして、お試しで利用してもらえたらお試しで終わることなく、
本命の商品を売らなければ、直接売り上げにはつながりません。
無料のお試しから、お金を払ってもらうこのステップのハードルは高いかもしれませんが、
信頼を獲得しているのですから、もっと使いたくなるような商品、お金を払っても買いたいものを提供することが肝心です。
ただし、起業当初は試作品開発やサンプル配布に資金がかかります。
いつ、どのようにしてかかった資金を回収するのか、それまでどのように運転資金やあなたの生活費を稼ぐのかを考えることが欠かせません。
本業が軌道に乗るまでは副業・兼業するという選択肢もあり得ます。
5)リピーター獲得
そして最後に、リピーターになってもらうことで、さらなる売り上げアップが期待できます。
新しいもの好きの人は多いですが、一回の購入に留まらせない工夫・仕掛けが必要です。
最後に整理してみましょう
顧客との接点ももつ→接点をもった人へのアプローチ→お試し商品で信頼獲得→本命商品への誘導→リピーターになってもらう
起業する前にこの一連のビジネスモデルを整理してみてください。
そしてどこかに不備はないか、改善できる箇所がないか、見直してみると、業績改善への道が見つかるのではないでしょうか。
私たちが開催する講座では、実際クルーズ行政書士事務所がどんなことを考えビジネスモデルを作ったのか、ワークを通じて実際に手と頭を使って考えてもらったりします。
ワークでは、他の参加者とも情報交換をすることで、客観的にどう見えるかであったり、異業種の事例が参考になったりしますので、非常に有益です。
もし、機会がありましたら、ご参加ください。