起業に欠かせない「キャッチコピー」を決めるには
2018年3月19日アイデア
起業家にキャッチコピーは欠かせません。
起業した当初は、いくらあなたの商品やアイディアが素晴らしくても、
知られていないことが多いく、その状態では絶対に売れません。
なぜキャッチコピーが大事なのか
あなたの商品やサービスはどのようなものなのかを、キャッチコピーによってひとことでわかりやすく伝えることが大切です。
まず大事なことは、どの人に(ターゲット)・どのようなメッセージを・どのように(手段)伝えるのかを考える必要があります。
多くの人に関心を持ってもらうためには、小学生にも分かるように取っ付きやすく、そして共感を得るようなメッセージを準備する必要があります。
また、メッセージは広く一般的に伝えるのではなく、ターゲットを分けてそれぞれに刺さるように作り分けるほうが効果的です。
SNSやホームページを使用するならコレに注意
メッセージを発信する際に、SNSやホームページを活用する方も多いと思います。
しかし、ここに少し衝撃的なデータがあります。
ホームページでは、訪問者が訪れて3秒で、そのホームページが自分のためのホームページかどうかを判断すると言われています。
たった3秒です。
創業当初は自分のホームページに来てもらうだけでも大変ですが、
せっかくホームページに来てくれたとしても、3秒で訪問者の心を捉えなければ、訪問者は逃げて行ってしまいます。
そこを逃がさないために、パッと伝わるキャッチコピーが重要なのです。
実際にキャッチコピーを考えよう
それでは、キャッチコピーをどのように考えていけば良いでしょうか。
その際には、いくつかのポイントがあります。
・デパート形式ではなく、専門店形式になっているか?
・メリットがすぐにわかるか?
・定量的に効果が見えるか?
順番に見ていきましょう。
デパート形式ではなく、専門店形式になっているか?
まず、デパート形式ではなく専門店形式になっているかどうかというのは、あなたのサービスが絞り込まれていることが前提にあります。
あなたのサービスは幅広いため、何でもできますと言ってしまいがちですが、それでは逆に「何もできない」ことと同義です。
何でもできますというのがデパート型であり、ピンポイントで絞り込まれた内容を提供するフレーズが専門店型です。
メリットがすぐにわかるか?
次に、メリットがすぐにわかるかどうかというのは、メリット表現になっているかどうかです。
キャッチフレーズでしばしば見られるのが、強み型になっている表現です。
例えば、「おしゃれなラーメン屋です」というものです。
もちろん強みをアピールすることは起業家にとって大切なのですが、これではぱっと見た時にメリットが分かりづらいですよね。
そうではなく、「女性一人でも気軽に入ることのできる雰囲気です!」や、「注文から提供までたった30秒!時間のないビジネスマンの方歓迎のラーメン屋です」
というようにメリットがぱっと分かる表現が重要になってくるのです。
こうしたメリット表現にしてあげることも考えてみてください。
定量的に効果が見えるか?
最後に、定量的に効果が見えるか、というものです。
定量的とは、数字で表すというです。
具体的な数字を表現してあげることにより、
見込み客である訪問者は具体的にメリットを理解できるようになります。
例えば、「高級感のあるネットカフェです」というのは定量的ではないです。
どんなネットカフェか分からないでもないですが、これをパッと見ても訪問者の心は揺さぶりませんよね。
結局3秒で他のサイトに逃げられてしまう可能性が高いです。
これを、以下のようにすると、どうでしょうか?
「新規で来られた方の90%がリピーターとなる、○○駅から徒歩3分のネットカフェです」
このポイントは、以下の通りです。
・専門店型の表現になっている
→「地域(○○駅)」と「リピート率」
という軸で専門化している
・メリットを訴求している
→初めてでも楽しい・安全!
・数字が入っている
→90%、徒歩3分
このキャッチコピーを見ると、訪ねてみたくなったり、ホームページをもっと読みたくなったりするのではないでしょうか。
起業したばかりの頃は実績がないため信頼を得るのが難しいこともあるでしょう。
定量的なデータは客観性があるので、信頼を得るのに役立ちます。
ちなみに、こういったキャッチフレーズができ、名刺にも印刷すると実際にあった人にはさらに効果的です。
人を惹きつける魅力とは
ここまでキャッチコピーについてお話をしてきましたが、起業前や起業当初は商品も改良途中のこともあり、なかなか難しいかもしれません。
どういう風に書けば一瞬で興味を引き付けられるのか。
どのような情報が必要とされているのか。
何を伝えればメリットと感じてもらえるか。
ひとことでまとめ、一目で惹きつけるようなキャッチコピーをつくるのはそう簡単ではないでしょう。
お客様目線になって考える、ということもよく言われますが、お客様の気持ちになって、商品を作ったり、広告を作成したりということは皆様すでに意識されているのではないでしょうか?
ただ、そうは言いながら、実際はお客様の気持ちになりきるのは難しいのです。
日常生活で「お客様」を意識してみよう
実際にあなたがスーパーやネットショッピングで買い物をしていて、純粋にお客さんであるときに、なぜ数多くの商品からそれを選んだのかをメモしてみてはいかがでしょうか。
そして、それをあなたのビジネスに置き換えてみる。
安いからなのか?
もちろん価格で選ぶときもあるかと思いますが、日常の中で価格が少し高くても選ぶときがあると思います。
なぜ、それを選んだのかそこがヒントになると思いますので、日常の買い物の中で少し意識してみてください。
自分が普段お客さんとして、どう考えているか、どうしてそれを選んだか、ということを深く考える機会はあまりないのではないかと思います
想像だけでお客様目線になるより、わかりやすいのではないでしょうか。
そのうちに、あなたの事業にも活かせるヒントが見つかるかもしれません。
そして、そこからあなたの商品・サービスのメリットをひとことにしてみて、キャッチコピーへとつなげてみてください。
最適なキャッチコピーは一朝一夕ではできません
しかし、キャッチコピーには完璧はありません。
常に練って改善を考え、より良いキャッチフレーズを創りだしていく必要があります。
お客さんの反応を見て、受けがいいもの・悪いものを探りつつ、キャッチコピーを磨いていくことが大切です。
それを繰り返すうちに、あなたに最適のキャッチコピーが出来上がるでしょう。