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コラム

起業する前に知っておくべき「広告」の話

2018年3月17日マーケティング

  あなたはどの産業・業種で起業を考えていますが?   新しい技術を生かした製造業、パソコンのスキルを活用したサービス業、 その他にも農業、観光、飲食店などなど、いろいろな業界での起業が考えられると思います。 どの業種で起業するにしても欠かせないのが広告です。

広告は必須アイテム

もともと持っていた人脈やお客さんを相手にするならばあまり必要ないかもしれませんが、 あなたのサービスや製品がどんなによいものでも、知られていなければ売れません。 そのためには、どんな形にせよ広告をしなければなりません。 ポスター、フェイスブックや自社ブログ、DM、インターネット広告など、媒体はいろいろあるでしょう。

広告ってイメージ悪い…

そうはいっても、広告にあまりいいイメージがない方も多いかもしれません。 スマホやパソコンを使っていると自分に全然関係のない広告が出てきたり、 ユーチューブを見ていると広告が最初に映ったりと、テレビCM以外の広告に触れる機会も多いでしょう。 広告に対する悪いイメージというと、企業側の言いたいことや社会的なイメージを一方的に押し付け、 消費者を説得にかかるような感じがする方もいらっしゃるかもしれません。 たとえば、健康食品や美容によい食品は最近よくお店で見かけますよね。 ドラッグストアやインターネット通販だけでなく、スーパーやコンビニでも 手軽に買えるような、体にいい食品がいっぱいありますよね。 そういった健康食品の広告活動において、本来は、「〜〜という働きを持つ〜〜という成分を含んだ食品です」 といったことを素直に伝えるだけであればあまり嫌悪感はないかもしれません。 そうではなく、健康食品や美容によい食品を積極的に購入する人は、 健康意識や美意識の高い人、あるいは自己管理のできる人、といったイメージになり、 それ以外の人とを分類してしまいかねないのです。 そうすると、単に商品を宣伝し購入の説得をするだけでなく、 社会的なイメージまでをも半ば強制的に作り上げてしまうわけです。 これが広告に対する批判的な意見としてありました。 今でもそういう側面が全くないわけではないでしょう。 とはいっても、起業したばかりで誰も自社の商品を知らない以上、広告を出さないわけにはいかないでしょう。

広告はコミュニケーション

ここで少し考えていただきたいのは、広告はそこまで一方的ではない、ということです。 確かに、商品を売る側が出さなければリアクションも何もないですから、 そのような意味ではイニシアティブを持っているのは広告を出す側でしょう。 ただ、広告は消費者をコントロールすることができるわけではありません。 かえって消費者の行動を規定しようとすると、広告として上手くいかないかもしれません。 それは、広告はコミュニケーションのようなものだからです。 コミュニケーションは相手の反応がなければ成立しませんし、自分の発話に対して相手がどのような反応するかは完全には予測できませんよね。 だから、こういう反応・行動を起こさせる、と決めつけてかかるのではなく、 相手(消費者)に多様な解釈の余地が残るような広告である必要があります。

例えば、あのバレンタイン広告

2018年のバレンタインデーを前に、ベルギーの有名なチョコレートメーカー「ゴディバ(Godiva)」が、日本で習慣のようにもなっていた義理チョコをやめよう、という広告を出して話題になりました。 経済合理性を考えれば、チョコレートメーカーが義理チョコをやめようなんていうのはおかしいです。 「義理チョコを面倒と思っている人が多いから、ここでは共感を呼ぶことでイメージアップを狙ったのだろう」 「外資系の会社だから思い切ったことがいえるのかな」 「義理チョコ文化をなくして、義理チョコとして買われることの多い同業他社との競争で優位に立とうとしているのだろう」 何が真の狙いかはわかりませんが、いろんな理解ができますよね。 企業の狙ったメッセージと、消費者の受け取ったメッセージがずれている可能性があります。 しかし、このずれが大切なのです。 企業の狙いに、まさしく狙い通りに消費者を巻き込むのではなく、 消費者に企業の提供する話題や伝達したい内容に参加してもらうのです。 メッセージの送り手と受け手には、その内容の理解にずれがあるといいましたが、 少なくともそれが広告である、という認識は一致していますよね。 当然ですが、それが広告だと消費者に認識されなければ、広告としての効果はあまりありません。 文学作品や美術作品ではないので、完全に受け取り手の理解に委ねることはできませんが、 消費者を思うようにコントロールしようとしてもいけません。 こういう意図を込めて広告を出して、でもこのような受け取り方がされて、という繰り返しですから、 起業するときには、どんな広告を出すかということに加えて、どの媒体・どの経路で広告を出すかを吟味することも大切です。

おすすめの広告媒体

上で書いたように、広告は送り手の恣意性と受け手の自由な受容性との両方を考慮しなければならない難しいものです。 起業した当初は、広告に使える媒体も費用も限られているでしょう。 そこでおすすめなのはインターネット広告です。 ある程度金額を自由に設定できますし、広告を出す対象も自分で設定できるので使いやすいです。 特にテレビ離れが進んているといわれる若年層向けには効果的でしょう。 ただ、その効果を的確にはかるのは難しいです。 また、最近はインターネット上の広告枠の供給量の方が多く、 広告料が値下がりしているともいわれています。 ネットユーザーのネット広告への嫌悪感もありネット広告の規制に乗り出したサイトなどもあります。 テレビCMを出すのに比べればかるかに手軽ですが、広告対象をきちんと設定しないと、かえって商品の評価を下げてしまいかねません。

広告媒体の例

このページでは、広告媒体の例としてフェイスブックとグーグルの広告を挙げていきます。 フェイスブックやグーグルをご利用になっていればおわかりかと思いますが、広告が出てきますよね。 フェイスブック広告の特徴としては、こちらが決めた対象のフェイスブックユーザーのタイムライン上に掲載できるということです。 より多くの人に広告を出すことができます。 グーグルは関連するワードで検索した人にしか広告が表示されません。 初めから関心のある人にしか広告が出ないということです。 そして、これらのようなネット広告の最大のメリットは、すぐ修正できる点ではないでしょうか。

インターネットをフル活用しよう

広告はコミュニケーションのようなものだと書きました。 相手がどんな反応するか未知の部分もあります。 また、起業した当初はまだ認知度や実績がないですし、経験がないのでどのような広告にすればいいかわからない部分があるかと思います。 そのような場合、ダメならすぐパソコンから修正できます。 ポスターを何枚も刷った後、できがよくないのでまた作り直すというのはなかなかできません。 せっかくインターネットが身近になったのですから、フルに活用してあなたらしい広告を出してみませんか。
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