アントレプレナー(起業家)とミッション&ビジョン
2018年3月16日ミッション・ビジョン
今回はアントレプレナー(起業家)が起業する時に最初に決めるべきミッションとビジョンについてお話します。
ビジョンとは一言でいうと、「理想の未来」のこと。
今の現実社会あるいは現状はこうだけど、起業によりで課題を解決して、こういう社会にしたいという進むべき未来図です。
そのあなたが提示する「未来社会」に対して、お客様や仲間が共感すれば、共感してくれる人が増えれば増えるほどあなたの活動は加速します。
では、あなたのビジョンは何でしょうか?
起業前だとまだ曖昧かもしれません。
そこでまずやることは、あなたが事業を通してやりたいことを思いつくまま、書き出してみてください。
多ければ多いほどいいです。最低30個は出してみてください。書き出すことで、頭が整理されますし、共通項も見えてきます。
なにより脳が刺激され、新たな案が生まれます。
出し切ったあと、その中からあなたが本当に価値を感じて取り組めるものを選び出してください。
それがビジョンとなってきます。
「ビジョン」と「ミッション」の違い
ここで、ひとつ混乱しがちなことが、「ビジョン」と「ミッション」の違いです。
日本語で書くと「未来図」と「使命」でしょか。
それぞれの言葉に対していろんな人がいろんな定義をしていますが、
私は以下のような定義がしっくりしています。
ミッション・・組織の存在理由や事業目的や方向性を示したもの
ビジョン・・組織の長期的目標。未来を理想の社会にするべく
みんながワクワクするような挑戦目標
では具体的にどのように違うのでしょうか?
例)ミッション:「体調の不調で悩んでいる人を減らしたい」
例)ビジョン:「体調改善のヨガを普及させ5年で500人の体質改善をおこなう」
このように考えるとわかりやすいかもしれません。
もっと簡単に言えば、ミッションは組織が存在する目的、ビジョンはどのような組織の在り方なのかであり、経営理念とも言い換えることができます。
あなたにとって本当に価値のあるものを見つけ出し、それを行動化するべく、目標に変えていく。
これが、組織の原点です。
どうして明確にミッションとビジョンを決めるの?
アントレプレナー(起業家)にとっては、一緒にビジネスをする仲間だけでなく、
社外のステークホルダーも巻き込んでいかなければなりません。
そんなとき、ビジョンやミッションをもとに組織を引っ張るリーダーシップが欠かせません。
関わる人数が多くなればなるほど、ひとりひとりの考え方やスキルは違います。
共通やビジョンやミッションの下に一つの方向へ導いていくのがアントレプレナーに求められるリーダーシップではないでしょうか。
ちなみに、私のミッションは「グループワークの価値を広め、生きがいを持って働ける環境の創造」、
私のビジョンは「ソーシャルビジネスを憧れの職業にする」です。
会社からの厳しいノルマに追われている中で、「社会貢献している仕事」だと誇りを持つよりも、
「会社のためにやらされている仕事」と働きがい・生きがいを見失っている人がいます。
また、結婚・出産を機に退職し、再び働こうとするけれど、なかなか働くことができない女性や、
同じ働くのであれば、自分の経験や強みを生かして社会に役立つ仕事をしたいと考えている方に生きがいを感じながら仕事をするにはどうすればよいのか?
ワクワクする会社が増えて、そこで生きがいを感じながら働くことができる人が増えたらいいなと思っています。
そのための手段の一つが起業だと思います。
起業と会社設立の違い
ちなみに、起業と会社設立は別物です。
起業にはいろいろな形態があります。
個人事業、株式会社、一般社団法人、合同会社(LLC)、有限責任事業組合(LLP)など。
つまり、法人を作らなくても起業はできます。
会社設立は登記という法律上の手続きですが、起業や創業というのは、副業も含めて何らかの新しいビジネスを始めることです。
ですから、起業に必ず会社設立が伴うわけではありません。
やっぱりミッション、ビジョンが重要
いずれの形態で起業するにせよ、ミッションやビジョンは欠かせないでしょう。
自分がやらなければ、何も進まない、まさにあなたの力が問われ、やりがいのある反面厳しさや不安もあるかと思います。
だからこそ、きちんとした事業コンセプトを持って、どこでキャッシュポイントを作るのかということも考える必要があるのです。
それから最後にひとつ、ビジョンを作るのであれば、分かりやすい言葉というのは最低限の条件ですが、
みんながワクワクする挑戦的な世界に突き抜けたビジョンを作ってみてください。
突き抜けたビジョンこそが共感を生み出します。