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コラム

起業について調べるときに見るべき数値データ

2018年3月19日基礎知識

  起業すると決心したあなた。 それがどんなに固い決心であろうとも、やはり失敗したくないですよね。   起業の動機は千差万別です。実現したいことがある・今までの経験やスキルを活かしたい・人の下で働きたくないなどなど。  

起業における成功のカギ

そこで、まずは起業における成功のカギを、スコット・A・シェーン著『〈起業〉という幻想』から引用します。

スコット・A・シェーン著『〈起業〉という幻想』から見る起業

〇決して一人で起業してはならない 〇決して誰かと起業してはならない 〇物事は単純化せよ 〇誰にも真似できないアイディアを思いつけ 〇何をすべきかを知っている、よい人たちと起業せよ 〇仲間たちを鷹のように用心深く観察せよ、 〇顧客が求めるものをつくれ 〇顧客が必用だと思ってはいないようなものを思いつけ 〇カネはできるだけ使うな 〇払った分だけ得られるということを忘れるな 〇継続は力なり 〇失敗したら、もうカネをドブに捨てるな ・・・ ここまで書くともうお分かりかと思います。 様々な起業関連サイトや出版物を読んでいる皆さまならお分かりかもしれません。 上に挙げたどのポイントも起業する上で重要でしょう。 一人で起業して成功した人からすれば、一人で起業することが成功のポイントでしょう。 複数で起業した人からすれば、仲間と協力して起業することが成功の秘訣といえるかもしれません。

誰の意見を信じれば良いの…

自分が実際に経験したことは強く印象に残りますし、信じやすいので、 複数のサイトや本を読むと相反するようなことが起業で成功するポイントとして書かれていることがあるかもしれません。 その場合どれも間違いではないですが、唯一無二の正解というわけでもありません。 悪意があって書いてあるわけではなく、むしろ自分の起業の成功体験を広めることで、 後に続いてほしいと思い書いてある場合が大半でしょう。 そういった起業に関する個々人の感覚や経験は、それはそれとして重要ですが、 客観的な事実としての統計を見ることも重要です。  

客観的な事実としての統計データを見よう

ここから、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが行った、平成28年度「中小企業・小規模事業者 の起業環境及び起業家に関する調査」を参照して起業に関する数値データを少しみてみましょう。 「起業準備者」が起業に関心を持ったきっかけ・背景として、 「周囲の起業家の影響」が37.7%で最も多く「事業化できるアイデアを思いついた」は18.2%でした。 また、起業家が、起業した事業内容と関連する事業に以前従事していたかことがあるどうかについては、75.9%が「ある」と回答しています。 つまり多くの起業家が、経験のある事業内容で創業していることがわかります。 そして、起業家の年齢として最も多いのは50代の30.4%、次いで60代が27.1%、40代が26.4%となっています。 起業する人の割合としては、何らかの仕事の経験を積んでからという人が多いということです。  

データを有効活用して適切な判断を

いかがでしょうか。 起業に関する統計の一部をご紹介しましたが、あなたのイメージや経験と一致していましたか? データを見てみるとちょっと意外な数字があることもあります。 起業について調べるときは、体験談は唯一無二で貴重なものですが、 客観性のある数値データを確認することも大切です。 ちなみに、冒頭でご紹介したスコット・A・シェーン著『〈起業〉という幻想』という本は、 主にアメリカ国内の起業に関して書かれていますが、「経済活性化のために起業家を増やそう!」という趣旨の本とは違い、統計を用いて冷静に起業に関する現状について書かれている本です。 ご興味があればぜひ読んでみてください。
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